クールな部長は溺愛同居人!?


広報部は荒れていた。

暴風雪警報が課長のデスクから流れてる。

「はぁ?最初に契約終わったのがこっちだ。入金は広報部でいただく」

経理にケンカを売り

「一週間?待つ価値のある仕事するんだよな」

デザイナーさんにケンカを売り

「全体的にやりなおし」

私達にケンカを売る。
いや
私達は買いませんよ。絶対負けるもん。

「虫歯でも痛いのかしら」
うっすらと眉間にしわを寄せて先輩が言う。

怒るのは私の方なんだけど
課長はズルい。

「未亜ちゃんのパソコンにも修正データ送ったから、確認してくれる?」

「はい」

「仕事大変?未亜ちゃんも苦虫つぶした顔してるよ」

夜空に輝く星をイメージしたネイルが私の頬をぷにゅっとつかむ。

「すいません大丈夫です。ごめんなさい」

仕事仕事!
私は慌ててパソコンに手を伸ばすと、優しい先輩は「何か困ってるなら相談にのるよ」って言ってくれた。職場は誰かさん以外優しいのでありがたい。

困ってる事

課長が同居して
家でも職場でもドSで緊張が解けず
昨日なんて4度キスされ
今朝は新堂係長に変な告白されました。

言えない。




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