クールな部長は溺愛同居人!?

「何を考えてるんですか。風邪ひくでしょう」

「だから寒いから布団貸して」

「そうじゃなくて。そしてお酒臭いのはナゼでしょう?」

「寒いからアルコールで温まろうと思って、ビール飲んだ」

寒いのにビール飲んでどうする!

「そこは焼酎のお湯割りでしょうが!」私が叫ぶと「……あ、そっか」って震えながら笑ってるし。

もう……本当に……バカ。

「未亜の身体が温かい」

「課長」

「言った」

「それどころじゃないでしょう」

さて
どうしようと思っていたら、課長は私を抱きしめながらグイグイ部屋に入ってベッドにもぐり込む。

「かっ……課長」

「だって寒い」

お気に入りの抱き枕をポイとベッドから落して
課長は「温まるまで」と、私の身体をギューっと離さない。

課長の冷たい身体とアルコールの香りに拘束される私。課長が風邪ひいてもいいから、怒鳴り散らして部屋から追い出さなきゃいけないけれど

「未亜が温かい」って。幸せそうに言われたら拒否できないよ。

あぁ本当に私って……仔犬拾うタイプだ。

自分の甘さが情けない。
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