クールな部長は溺愛同居人!?
お姫様だっこでまた家に戻り
熟睡して目を覚ますともう夕方。
微熱まで下がりました。
口は悪いけど腕はいいのね。
もらったミカンを食べて生き返ったけど
「残念だったね」
「言わないで」
「頑張ったら行けるんじゃない?」
「会社休んで病み上がりの顔で?」
虚しい会話をする母娘。
窓の外の夕暮れが寂しい。
「夜はおかゆにしようか。まだ熱あるから寝てなさい」
いたわる声の中に悲しさが見える
私よりお母さんの方が残念がってるかも。
ごめんねお母さん。
これもそれもあれも全て
あなたのお気に入りである
幸弘さんのおかげです。
でも
すごく心配そうな顔してた
あの仕事の鬼の課長が、朝の会議を休んで私の傍にいてくれた。
高熱は下がったはずなのに
胸の奥がキュンと熱くなる。