クールな部長は溺愛同居人!?

「病み上がりなので出て行って下さい。誰かさんのせいで高熱が出て、楽しみにしていた合コンも行けなかったんです」

グサッと突き刺さるような言葉を課長に与えると、課長は「それは……ごめん」と、素直に返事。

よしよし。
被害者は私だから堂々としていいんだよ
どうも課長と話をしていると調子が狂う。

「少し反省して下さい。しばらくの間は職場でも家でも接近禁止令です。半径1メートル以内に近寄らないで下さい」

「えっ?いつまで?」

「いつまで……って……」

そこで期間聞く?
普通に驚いた顔をするって何?

「わかんないけど、とにかく反省!」

部屋から追い出し
ベッドの上でゼーゼーと息を切らす。

本当にもう……困った人だ。

「あら?元気になった?ご飯食べる?」
入れ違いでお母さんが明るく部屋に入る。

「うん。食べて薬飲む」

「そうね。おかゆ作ったけれど、パンもバナナもプリンも桃の缶詰もあるからね。アイスもあるよ」

「えーっスゴい」

「幸弘君がね、たくさん買って来てくれた」

課長が?

「未亜の事が心配でたまらないって顔してたよね」

嬉しそうなワクワク顔でお母さんはそう言った。

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