クールな部長は溺愛同居人!?
「ハイスペック合コンのリベンジいつ?」
「リベンジは……まだ予定なしです」
「そんなの行かないで、僕と付き合おう」
「軽いですねー」
「僕は本気。宣言しようか?」
宣言?
「イブの夜、高級ホテルで食事からの一泊。新井さんと僕のふたりきりで部屋を取る」
サラッと言いながら
中華を食べる新堂係長。
いや
意味わかりません
からかわないで下さい。
お腹痛くなってきた
また熱が出そう。
「イブは予定ある?」
「……ないです」
「同期の子の送別会もあるよね、住宅展示場の子だって?」
本当に何でも知っている。
自由過すぎるぞ真依子ちゃん。
「ねぇ、新井さん知ってる?」
新堂係長はふと思い出した表情を見せ
何気なく私に話し出す。
「新井さんは、本当は広報じゃなくて住宅展示場に内定してたんだよ」
「えっ?」
「それを相楽が人事にかけあって、あの調子でやり込めて新井さんを自分の部に入れた」
「課長がですか?」
「そう。知らなかった?」
全ての音が遮断され
目の前の景色がモノクロになる。
どうして……人の夢を、自分の勝手で潰すのだろう。
そんなに偉いの?
そんなに私を振り回したいの?
最低。