クールな部長は溺愛同居人!?
もう絡まないで下さい
仕事を終え
家に帰って
課長の帰りを待つ。
課長は遅い時間まで打ち合わせが続き
それが終わってから
社に戻ってたぶん残業して
我が家に帰って来たのは12時過ぎ
私は課長がお風呂から上がって
自分の部屋に戻ったのを見計らい
その扉をノックする。
「どうした?」
髪をバスタオルで拭きながら
扉を開く課長。
「給湯器使ってるから大丈夫」
笑って言うけど
それならドライヤーも洗面所で使ったらいいでしょう。まだ遠慮してる。
黙り込む私に不思議そうな顔。
「入るか?」
「ここでいいです」
「職場で何かあったのか?また熱でも出た?」
静かに手を出し
私の額に重ねようとしたので
私は身体を使って思いきり避けた。
嫌な空気が流れる。
「未亜?」
「私をいじめて楽しいですか?」
顔を上げて言い切ると
息が苦しくなった。