【短】《甘切番外編》 泉未君の甘姫餌付け大作戦
喜びのあまりガッツポーズしてしまったオレに、ビックリ目を丸くする甘木先輩。


自分で自分で作ったと言うのはちょっと抵抗があったけど、オレはスーパーでリエイに言われた事から楪の自宅でスイーツ講座を受けた事まで、全部話した。


「てなワケで……先輩の口に合ったんなら、良かったです」


先輩は自分の感情が顔に出るタイプだから、あのリアクションは本当においしく思ってくれたんだと思う。


自作したお菓子がきちんと甘木先輩に気に入って貰えたオレは、口元が緩むのを抑えられない。


だが…先輩がずっと無言な事に気づき、そちらに目を向ける。
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