完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
23時にルシェルが閉店し、ここに着いたのが23時半すぎ。
こんな時間まで何やってんだよ。
と思いながらすごく悪い予感がしていた。
もしかして、男……?
ってゆうか、多分そうだよなこの時間だし。
夜中の1時が来て、もう諦めかけていた時、
すーっと高級車がマンションの前に止まった。
運転席からおりてきたのは秋月さんで、助手席の扉を開けて女性をエスコートしている。
顔が見えるまで、茉莉花じゃありませんようにと願ったけれど、残念ながら俺が見慣れている茉莉花だ。
2人の距離は近くて、笑い合っている様子をみると、なんか幸せなオーラを感じる。
やっぱりもう遅かったか…。