完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
その表情があまりにも切なくて綺麗で...。
俺はぐっと息を飲んだ。
好きな奴いんの?そう聞きたいけど、茉莉花の答えがこわすぎて聞けねぇ…
結局俺から出た言葉は余裕ぶってカッコつけたもの。
『お前もいい男見つけて、落ち着けば?』
____俺じゃダメか?
肝心なところは言えず、また茉莉花を自分から遠ざける。
そんな言葉を聞いて、
『そこまでのいい男がいないのよ』
なんて……お前は余裕か。
そんな余裕な茉莉花にカッコ悪いとこなんて、見せれなくて、
『ほんと、お前ってガキの頃からそーゆう強情なとこ変わんねーな。』
なんてまたカッコつける。
いい年して何やってんだか…。
でも、そんな俺に騙されたアイツは
『なんか...余裕すぎてムカつくわね』
なんてトンチンカンなこと言うから、
『それはすげー褒め言葉だわ。どーも』
と返してやった。
すると、酔って潤んだ瞳でキッと俺を睨んでくる。
いや、それ可愛いだけだから。
てか、これ以上飲ませたら俺の方がやばくなりそう...。
こいつが酔った時の色気は正直言って殺人級。
毎回理性と戦ってる俺を褒めて欲しい。