完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



それから、麗奈ちゃんと仕事の話や、メイク・美容の話を、しているとあっという間にヘアメイクは終わった



鏡をみると、いつもの私よりも数倍も大人っぽくて、綺麗な私がうつっていた。


普段仕事でお団子とは全然違って、背中が綺麗に見えるようにアップにしてもらっていて、メイクも暗めの店内でも輝けるように、いつもよりしっかりキラキラしている。
ホント、私じゃないみたい。



今までいろんな人に『美人だね』とか『可愛いね』とか言ってもらえても、あまり納得出来なかったけれど、今だけは素直に美人だねって自分に言えるような気がした。



「ね?可愛くなったでしょ?」


そう言って笑う麗奈ちゃんにすごく感謝をしてお礼を伝えた


これで胸を張って、20歳のあの頃よりも大人になった私で、ルシェルに行ける。



全身鏡で姿を確認すると、身体のラインがとても際立って見える黒いドレス。今までヨガや筋トレと努力を続けて本当によかった





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