完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



私がそう言うと、耀は眉をくにゃっと曲げて


「参ったな…。
そんなこと言われたら、ほんとにここから出したくなくなる」


と少し笑いながら下を向いた


こんな感情が顕な余裕が無い耀をあの夜ぶりに見た気がする。
だけど、今日はお互いにシラフで恥ずかしさが増す。



「まぁせっかくだし、行くか…」



少し残念そうに耀がそう言って、私の腰に手を回した。
残念そうにしてる耀が可愛くて、私はふふふと笑った。「なに?」と困った顔をする耀に、またキュンとして、これ以上顔を覗かれたらヤバいと思って、ううんと私は首を横に振った


腰に回された手や触れた肩がとても熱い。
やばい…ドキドキしすぎて、倒れそう。


そう思っていると、


「ヤバいな。こんなドレス選ぶんじゃなかった
茉莉花が綺麗すぎてめちゃくちゃ緊張する。」


なんて言われてそれがさらに私の心臓の鼓動が加速した。
大丈夫かな?私、今日生きてられる??
なんて本気で思うほど、私の胸は高鳴っていた



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