完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
真剣に謝ってくれる耀は本当にあの夜のことをすごく悔やんでる様子だった
「いいよ…。
びっくりしたけど、嫌じゃなかったから。」
私がそう言うと、少し驚いた表情をした耀。
それから、
「マジで会いたすぎて頭おかしくなりそうだった。
なのにそんな言葉言われたらほんと、なにするわかんねぇよ。」
と甘い言葉をつぶやいて運ばれてきたスープとポワソンに手を伸ばした。
「耀、私に連絡くれたじゃない?
その時、私、耀が女の人といるの見てね…
たぶんそのお嬢さんなんだけど。
勝手に勘違いして、このレストランで婚約報告でも受けるのかと思って…。
それで、このレストランには来れなかった。」
私の言葉に少しずつゆっくりと頷く耀。