完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



2人でしばらくそのまま抱きしめ合っていると、



「そう言えば…
俺、茉莉花の口から聞いてない。」




そう言って耀がいつもの少し意地悪な顔で私を覗き込んだ。



「もう…そんなこと言わなくても分かってるでしょ?」



この空気も耀の意地悪な顔もドキドキして、たまらないってゆうのに、こんな状態で言えない。だけどそんな私の心を見破ってる耀は


「でも、聞きたい。茉莉花の言葉で。」


なんて言って、私が言うまで許してくれないみたい。

そんな耀に降参して、私は意を決して言った


「耀…私も愛してる。
ずっとずっと小さい頃からわたしには耀だけよ」


恥ずかしい…そう思いながらも耀の方を見ると、顔を真っ赤にした耀がいた。


「……俺か言えって言ったけどさ。

そんな顔して言うの反則だわ…」


なんて言ったあと、もっともっと私を味わうように色々なところにキスを落とす耀。
もうこれ以上されたら、死んじゃうわ…



そんな私を見透かした耀は、



「絶対大事にする。
茉莉花…俺のとこ来てくれてありがとう
お前と出会えて本当によかった。」



なんて最上級の言葉を放って、
私たちは結ばれた…。



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