完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:
「なぁ。俺ら付き合えてもなかったんだから休日ぐらい俺にくれてもよくねぇ?」
今日はあれから少し経ったある休日。
ベッドに横になって私を後ろからぎゅっと抱きしめている耀。
二人揃って何もなくゆっくり休める休日は想いが通じたあの夜の次の日以来。
結局、あの夜のあとも朝からずっと耀は私を離してくれなかったし…
どこか出かけるチャンスというのは初めてなんだけど…
「だって、耀の休みが決まったの、昨日じゃない…」
そう。耀はすっごく多忙でなかなか休みがない。
それに休みになるのも急で、なかなか計画的な休日がとれないのよね…
「それは、茉莉花と過ごすために先週から仕事を急ピッチで終わらせたからだろ?
俺、結構頑張ったのに…」
なんて言いながら私のエンゲージリングが光る左手に自分の左手を重ねながら私の首筋に自分の顔を擦り寄せた。