完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
♢余韻残る休日



『AM 10:46』

ベッドサイドに置いたサイドテーブルの上で電子時計が点滅している。
真っ白の壁紙。ブラウンの家具。グリーンのラグ。インテリアにはこだわってコーディネートしたこの部屋のベットの上、私は昨日の余韻に浸っている。


はぁー。もう2時間ぐらい経った...。


なにやってんの?って思われるだろうけど、動きたくても動けない。
耀のぬくもり、耀の香り、耀のセクシーな声、耀の綺麗な顔、耀の.....

思い出せば思い出すほど胸がぎゅって苦しい。


なんであんなにカッコいいのよ。

ぼんやりと右を向くと壁にかかった耀のジャケットがある。

クリーニング出して早めに返さなくちゃ。


もう!耀のせいでせっかくの休みが台無しだわ



『それって俺が手出すわけねぇってこと?
それとも、食われてもいいってこと?
.......どっち?』



あの低い声と鋭い視線。
はぁ...忘れられない。どうしよう...


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