完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



そんなことを思ってると


_ガチャ...


玄関のドアが開いて、廊下から人が歩いてくる気配がした



「ひゃっ!なんて格好してるの!?」

「んー?着替えてるの
結花は今日もオシャレなこと。」

「おばさんみたいなこと言わないでくれるー?
すっぴん、下着おばさん!」



結花はキッチンの方へ向かって手土産に持ってきたらしいワインとチーズを冷蔵庫の中に入れた


「ありがと、結花」

「また夜にね。それより、今日はいつもよりもひどいじゃない?どうしたの?」


そんなことを言いながらソファーに座ってこちらを見ている結花。

ひどいというのは私の余韻の残り方だ。
普段はもっと早く立ち直るんだけど…ね。
昨日はなんか、ちょっといつもよりも耀がセクシーで距離も近くて、私もたくさん飲んじゃったし...。


「どうしたっていうか...」
__ちょっと昨日はいつもよりも色々やばくって...


って言おうとしたのに


「えぇ!!なにこのジャケット!!」


結花の驚いた声で私の発言は打ち消された


「あーそれね...」

「え!なに?!遂に久遠さんココ泊まったの!?凄いじゃん!えぇー♡」


あー。出た。結花の早とちり。
昨日のことを説明しようと結花の方を向いても、もう目がキラキラしちゃって...
言いにくいっつーの!!!






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