完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
「ごめん、結花。
期待満々のところ悪いんだけど...。
全然そんなんじゃない。」
私がそう言うと「えぇーなんだぁ」なんてあからさまに落ち込む結花。
なぜか罪悪感が出てくる私。
でもとりあえず、昨日起こったことを話そうとやっと決めて、マスタード色のニットに黒のタイトスカートを履いて結花の隣に座った。
「あのね...昨日、二次会の後...」
「あ!ちょっと待って?
それ長くなるよね?ランチ行かない?
お腹減ったぁ~」
「はい??
私の話聞く気ある???」
「あるよ~ごめん!
でもお腹すいちゃって...」
そう言いながら手をすりすり合わせる結花はかなり可愛い。
ほんと、こんなんで男の人つってるんだから悪い女よね...
私たちはとりあえず駅まで歩いて、電車に乗り、今話題のカフェでランチをとることにした。