完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



「ん...もしもし?」

『茉莉花...お前今どこ?』

「へ?今どこって...ホテルだけど...」

『は?ホテル?
ちょっと、お前、今から飲みに行くぞ。
〇〇ホテルの屋上のBARに来い。』

「え、ちょっと待って!耀」


いつもと違ってかなり強引な耀の誘いに何かあったのかと心配になる。
どうしたのか聞こうと思ったら一方的に切られてしまった。


〇〇ホテル...。
なんとなく早く行かなきゃ行けない気がした。
だって、今まであんな耀、見たことない。
全身鏡を見直す。
大丈夫。今日の私はちょっとだけ魔法がかかってる。自分を信じてホテルを飛び出し、近くのタクシーを拾った。



ホテルに着いてエレベーターでBARに向かう。


BARにつくと、机に肘を立ててウィスキーを飲んでいる耀がいた


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