完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



「耀?」

「茉莉花。ちょっとここ座れ。」

「はい。」

「お前、誰とホテルになんかいた?」


はい?『誰とホテルになんかいた?』
私は耀の質問の意味がわからず、はてなマークが頭を飛び交う。
なかなか答えない私に痺れを切らした耀は

「なぁ。答えろよ」

と私の肩を持ってじっと私の顔を見つめた。


いくらお酒を飲んでも顔に出ないはずの耀の目が少し潤んでいる。
しかも結構匂うアルコールの香り。

耀...酔ってる??



「Master, How many drinks have he had?」
(マスター、彼は何杯目ですか?)

「This on the other, is 13 full.」
(これでもう13杯目です。)

はぁ?!13杯!?
そんな量飲んでるところ見たことない。

「大丈夫だし。そんなこと聞かなくても。」


なんて私の方をまだ見つめる耀。


「茉莉花、心配しすぎ。
てか、早くさっきの質問に答えろよ」

「ちょっと、耀?その前に色々教えて。
耀が泊まってるのここのホテル?
明日の仕事は?」


「俺はここのホテルに泊まってるし、明日も仕事だけど?」


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