完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



ベッドの上で私を組み敷いて、私の耳の後ろと内ももをすっと撫であげる耀にドキドキして。ゾクゾクして...



耳元でいつもよりもさらに色気を含んだ優しい低音ボイスで「茉莉花」なんて囁くからもうおかしくなりそうだった


熱くて鋭い耀の視線。
今まで見たことないほどの色気。オトコの顔。
私のオンナという部分がこれでもかというほど刺激される。


「お前といるとマジでおかしくなりそ」
「もう俺しか見えないようにしてやるよ」




そんな甘い言葉を呟く耀の熱い体温と私の熱い体温が溶け合う。
もっと耀に触れたい。触れてほしい。
もっともっと耀が欲しい。



私を見つめていた耀がついに私の首筋に顔をうずめた。
柔らかな唇や熱い舌が私の首を這う。
どうしよう...。こんなの初めて。

とうとう私...耀と.....。



いつの日か結花が言った言葉が私の頭をよぎった。
『そーゆう関係になってみれば?』

最近までありえないって思ってたのに、もう私は耀が欲しくてたまらない。
耀が触れたところが灼けるように熱い。



耀...私から離れないで。
そう思った瞬間、耳元で聞こえた気持ちよさそうな寝息。


ウソでしょ...。
私の首筋に顔をうずめたまま寝始めた耀。


寝顔もまぁ綺麗なこと...。


ってゆうか、スーツシワになるし、だいたい明日何時なの!?


急に冷静になった私はとりあえず、耀が来ているスーツのジャケットを脱がしてハンガーにかけ、シャツのボタンを3番目まで外した。
ズボンを脱がすことに躊躇ったけど、流石にと思ってベルトだけでも外しておいた。


それから明日のスーツをテーブルの上に置いて耀のケータイでかなりの回数のアラームをかけた。

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