完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
♢素敵女子=婚約者?
「はぁ~。」
「もう!これで23回目!
茉莉花、ため息ついてたら幸せ逃げるぞ~」
午後3時、日曜日のカフェ。
オシャレ女子たちがケーキと紅茶を嗜んでいる中、私は随分と落ち込んでいる。
だってねぇ.....。
『茉莉花...
東京帰ったら、大事な話がある。
また連絡するな』
って言ったのに...。
あれから、耀からの連絡を待つこと2週間。
なんの音沙汰もないってどーゆうこと!?
あの夜は確かに私のこと好きでいてくれてるって思えたのに。
あの夜の熱い視線と唇、私を優しく撫でる綺麗な指先に、初めて見た耀の余裕をなくしたオトコの顔.....。
今思い出しただけでも胸がギューって締め付けられるほど愛おしいのに...
なんでこうも音沙汰がないのだ。久遠 耀め...。