完璧幼馴染の仮面が崩れるとき




私から連絡してみようかななんて、何度も思ったけど、そんながっついて離れられるのも怖い



結花が会計を済ませてくれたあと、2人で、久しぶりのウィンドウショッピングを楽しんで、駅の方へ向かった



「結花、今日はほんとありがとう。
私ひとりだと、ずっと考えちゃうからこんな風に休みが過ごせてよかった」




「全然??困った時は助け合いだもんね?
私、茉莉花と久遠さんが上手くいくようにずっと応援してきたわけだから、今の茉莉花の気持ち、全部じゃないけど結構分かってるつもり」



「うん。本当に感謝してる」




そんな話をして歩いていると、駅近く、ガラス張りのオシャレな高級イタリアンのお店。
コース専門で、いつかは行ってみたいと思いながらも、敷居が高くてなかなか行けずにいたそのお店。

こんな素敵なお店に耀と来れたら幸せなのに…なんて願っていたお店。




私はその中に見つけてしまった。




耀が素敵なキラキラした女性と食事をしている姿を。





「耀……?」





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