完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
結花の言葉に涙が止まらない。
そう。いつだって、耀に綺麗に見られたくて、大人の素敵な女性に見られたくて、
頑張って努力して、自分を磨いてきた。
耀がいるから、色んなことに対しても前向きに頑張れたし、ていうか、頑張らなきゃって思えた。
「結花…。ありがと。
今ね、自分がどうしたいのか、全然分かんない
もう、好きでいることが辛すぎて、はやく忘れたいっていうのもあるんだけど、このままずっと、耀のこと好きでいたい気持ちもあるの…
だってこんなにもう他の人のこと好きになんてきっとなれないし、私の一生かけた片思いだから…。
って、ちょっと重たいけど…。」
「いいじゃん?それで。
気持ちなんて定まらないでしょ!
重たくて上等!そんな恋愛できる人の方が少ないんだからさ。
いいじゃない。今はそれで。
いつかここぞって時に、やっと答えが出るものよ。」
結花が居てくれて本当によかった…。
私ひとりであの情景を目撃してたら、ここまで冷静に考えることなんて絶対に出来てない。
私は改めて結花の存在の大切さに感謝しながら、「また明日ね」とわかれた。