完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



俺が少しにっこり微笑むとまた顔を赤くする宇都宮さん。


やっぱり普通の女はこうだよな〜?
なんでアイツは落ちねぇの?


なんて、また茉莉花のことを考えている自分に笑えてくる。
こんな時でも茉莉花かよって。



食事はコース料理で、本当に美味しかった。

宇都宮さんもきっと頭のいい女性なんだろう、仕事相手として話すのには、かなり頭がキレて仕事が効率よく進みそうだと思った



色々な話をした後、やっぱり話題は恋愛になった


「久遠さんはどのような女性がお好きですか?」


だよなぁ。やっぱり普通の接待では済まない。

俺はとりあえず、質問されたことについてしっかり考えて返事をすることにした。



「そうだなぁ…。

まぁ気配りができて、一緒にいて楽しい人かな?」


そう答えると、

「そうなんですね。
じゃあ、今お付き合いされてる方はいらっしゃるんですか?」


なんて、結構グイグイと質問してくる宇都宮さん。



「今は、いませんね」


と俺が答えると嬉しそうな顔をして、


「では、私、立候補してもよろしいでしょうか?」



と俺に投げかけてきた。




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