完璧幼馴染の仮面が崩れるとき



そんなしょうもないことを考えながら
一生懸命話を聞いて、褒めて、褒めて、ゴマをする俺。


マジでこんなことしてる場合じゃない。



だけど、俺の意志とは反対に宇都宮さんはお話が楽しくなったのか知らないけれど、どんどん会話が弾む。



そして、デザートまでしっかり食べたあと、また次の食事の日の相談の時間になった。



次は○○が食べたい!○○が見たい!○○に行きたい!と、会話にウキウキと心を弾ませてる宇都宮さんに『無理です』なんて言う勇気もなく、次の約束もしてしまった。




次は俺の運転してる姿が見たいとやらで、ドライブになった。



俺まだ茉莉花でさえも助手席乗せてねぇのに。
なんて思いながら、
俺の自慢の白いセダンで待ち合わせ場所までお嬢様を迎えに行く。



マジで俺、なんで好きでもない女に休日注いでんの…。



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