狂った彼に花束を
俺は、結局寝ずに花音の寝顔を見ていた。

「ごめんな…俺、花音に笑ってほしいんだった。」

目からは一粒の涙。
それは、次第にどんどん流れてきた。

拭っても、拭っても、溢れてくる。

「もう、思い出さなくていい。今が幸せならそれでいい。」

俺のエゴってわかってる…でも、花音をどこにもやりたくない…
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