狂った彼に花束を
「わ、わかんないけど…聞いたことある。」

彼は切なそうな顔をして「そっか。」と、言うだけだった。
……そんな顔されたら、私が悪いことしてるみたいじゃん…

「ねぇ。私があなたと過去に知り合ってるのか分からないけど…私、家に帰りたいの…」

今なら言える。ちゃんと、彼の目を見て。
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