狂った彼に花束を
「おはよ…と、言ってももうお昼だけどね。椅子の調子はどうかな?」

「なんで…私なの…」
私は消えそうな声で呟いた。
あ…クロ!
「クロは!?黒にはなにもしてないよね…!?」
私がクロを巻き込んだ。
クロにはなんの責任もない。

「クロ…ね。あいつもってきて。」
響夜は顔を歪め、小声でなにか呟くとガタイのいい男二人が意識の無いクロを運んできた。

クロを私の目の前にまで運んでくると乱暴に置く。

「クロっ!!」
声をかけるも反応はない。
胸は定期的に膨らんでいるから呼吸はしてるみたい。
…良かった。
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