狂った彼に花束を
お風呂にはバラが浮いていた。
…かわいい。
前もこんなことあったな。


お風呂から出ると白いワンピースが用意されていた。
…シンプルでお洒落。

私はそれに着替えると響夜のいる所へ向かった。
響夜はベッドに腰掛けて私に手招きをした。

「おいで。」
私はだまって彼の隣に腰掛けた。
彼は私を隣ではなく、膝の上に座らせた。

「髪、乾かしてないの?」
私はこくんとうなずく。
…髪を乾かすほどの気力は残ってない。
疲れた…。
私は目を閉じ、響夜にもたれかかった。
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