狂った彼に花束を
息苦しさで目が覚めた 。
…わたし、寝ちゃってたんだ…

それにしても、体が熱い…。
息も少し荒いかも…

「ただいま。」
響夜はベッドに腰掛け、横たわる私の頬にそっと触れた。

「ひゃぁっ!」
自分でも驚くほど弱々しい声。
なにこれ…
触られた所がくすぐったくでふわふわする。

「ん?どうしたの?」
響夜はキョトンとした顔で私のおでこに触れようとするが、私はそれを拒むように背を向けた。

しかし、響夜の手は私の背骨をなぞる。

「ふにゃっ!?」
な、なんで、声でちゃうの…!?
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