狂った彼に花束を
黒くサラサラの髪に切れ長の目。筋の通った鼻…響夜と同じくらい顔立ちが整っている。

「わ、たし…暗いの…怖い。」

密閉された空間で明かりがないのは何よりも怖い…

「そうか。もう暗くないからな。」
私は泣きながらうなづいた。
「クロ…手、握ってほしい…。」
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