ウラトルマン
ゼロもゾフィーも、持ち技は全て放った。

既に切り札は使い切ってしまっている。

無機質のまま、ゆっくりと近付いてくるハイパーゼットソ。

「やはり、ウラトル星人の…宇宙警備隊の時代は終わったという事なのか…最近の流行りは最早ライダーやスーパー戦隊なのか…」

「そういうリアルな事言うのやめて!地味に傷つくから!」

ゾフィーの言葉に、ゼロが耳を塞ぐ。

ハイパーゼットソが、火球を収束させ始めた。

一巻の終わりか。

その時!

「スシペウム光線!」

どこからともなく飛来した光線が、ゼットソに命中して火球を阻止した。

「すまない、遅くなった!」

火星の赤い大地。

そこに立つのは伝説の英雄、ウラトルマンの雄姿!

何という凛々しき登場!

「でもスシペウム光線効いてないけどな」

ゼロが裏手でツッコんだ。

< 13 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop