ウラトルマン
ゾフィーは溜息をつく。

「ウラトルマン…セブンを覚えているか」

「あ?ウラトルセブンか?俺達兄弟の中じゃ、唯一結婚した勝ち組だったな。ウラトルの幼馴染みが嫁さんだったっけ。まぁ勝ち組っつっても、生まれた長男がグレて、宇宙警備隊養成学校で問題ばっか起こしてしょっちゅう呼び出し喰らうって、何年か前に立ち飲み屋で泣き言言ってたがな」

嘲笑にも似た笑いを浮かべるウラトルマン。

ゾフィーは呟く。

「そのセブンの息子がな…いまや宇宙警備隊のエースとして、次期隊長候補として活躍しているんだ」

「…え…?」

振り向くウラトルマン。

「ゼロといってな…現役の戦士達にも匹敵する実力を身に付けている…嘗て地球で怪獣達を退治していたお前を見ているようだよ。形骸化した宇宙警備隊をもう一度復活させるんだって、躍起になっている」

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