【BL】田のつくふたり




「どうした?」



家に戻ってきて、床に置かれた机の前に向かい合って座る。



「単刀直入に言うぞ?」


「う、うん」



土田はわざとらしくゴクっと、喉を鳴らす。





「俺さ、お前のこと好きだよ」


「は?」


「だから、離れたくない」


「え?なにそれ、なんのドッキリ?」



「はぁ?」



いきなり変なことを言い出した土田に変な声を出してしまう。


お前、人の一世一代の告白(とは言ってない)になんてバカなことを言うんだ、バカ!!



「どうしたんだよ田嶋。
こんなサービス滅多にしないだろ。

あっ、もしかして、なんかねだろうとしてるな!?ダメだぞっ、俺最近金欠なんだから!」


「んな事言ってんじゃねーーよ!!」


「え?」


「なんだと思ってるんだよ」


「だから、おねだりかなって」



「アホか!!

俺とお前の給料大体一緒なんだからすぐ使うお前と違って俺の方が金持ってるわ!!」


「そっか~
田嶋、ちゃんとしてるもんな~」


「はぁ...」



さっきまでの気まずさから一変。


いつもと変わらない空気になった。


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