ずっと、すきです。
『なぁなぁ、アイツどうしたんかなぁ?』


菅井は本に目線を戻した私の肩をちょいちょいと指で続くと、私の左斜め前に座っている男の子を指さした。


「…何が?」


『元気、なくねぇ?』


確かに、捉え方によっては元気のないように見えた。


肩を小刻みに震わせ顔は青白い。
< 9 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop