君色~あなたと過ごした日々~
第三章*複雑
──次の日の朝…
はぁー。教室行きたくないなぁ…。
智美にどんな顔して会えばいいんだろ?
教室に入ると智美はもう来ていた。
ドキドキしながら智美のほうを見ると、
智美は私に向かって歩いてきた。
どうしようどうしよう…
「おはよっ♪」
……あれ??
「お、おはよ…」
私は呆気にとられてしまった。
「智美…怒ってないの?」
「そりゃショックだよ~。まさか俊介くんが彩ねらいだったなんてね…」
「ち、違うよぉ!あれはただメアド聞きたかっただけだって~。」
「でも彩だけに聞いたんだよ~?やっぱ彩のこと好きなんだよぉ…。」
「まだ分かんないって!それにうちは潤くんが好きだし。だから大丈夫だって!」
「うーん……そ、そうだよね!うちも頑張るよ♪」
結局、智美とは気まずくならずにすんだ。