君色~あなたと過ごした日々~


しばらくすると俊介の手には大きなぬいぐるみがあった。


あぁ、さっきとったんだ…


「あ!俊介、何か持ってる?」

「さっきゲームでとってたみたいだよ。」

「ふ~ん…自分で持って帰るのかな?」

「持って帰るんじゃない?」


「でも…あれは彩に渡すんだよきっと…」


智美何言ってんの?

俊介はもううちのことなんとも思ってないよ。


だってもう断ったし…

だからもう大丈夫だよ。

「…えっ!?そんなわけないじゃん!今だって他の女子が持ってるよ?」


俊介がとったぬいぐるみは他の女子がずっと持っていた。

ボーリングしているときも…


きっとあの子にあげたんだ…
そう思ってた。



ボーリングが始まってからはさっきのぬいぐるみのことなんてすっかり忘れてしまっていた。

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