君色~あなたと過ごした日々~
第五章*気持ち
あの出来事から数日がたった。
体育祭も無事に終わり、
私たちは期末テストに向けて勉強しなければならなくなった。
「あ~もう勉強やだ!」
「どっか遊びに行きたい~♪」
そう嘆く美香と智美。
あれから智美とは変わらず仲良くしていた。
お互い何もなかったことにしたいと思っているんだろう。
智美はうちに普通に接してくれてるけど、
実際はすごく辛かったんだろうね。
ごめんね…
こんな曖昧な態度しかとれない小心者で。
でもあのときはどうすることもできなかった。
ただただ雨に濡れるぬいぐるみを受けとることしか…