黒猫-KURONEKO-《短編》
「黒猫のことをご存知だったのですかな?」
警部が尋ねると、
社長はますます胸をそらし、
偉そうに答えた。
「最初はいたずらかと思ったのだが、
古参の社員達から、
20年前の黒猫のことを聞いたんですわ。
先日もライバルのジュエリー由希が、
怪盗Jにやられたばかりでしたからな」
「おまかせください!
黒猫の手口はよく知っています。
よくぞこの犬井の目が黒いうちに現れてくれた!
以前奴が活動していた頃は、
私は新米警官で力もなかったが今は違う。
必ず盗みを阻止し、
そしてこの手で黒猫を捕まえてみせますぞ!
日本警察の名にかけて」
警部は、
コーヒーテーブルの上に足をかけ、
応接室に飾られた現警視総監の写真に誓った。
警部が尋ねると、
社長はますます胸をそらし、
偉そうに答えた。
「最初はいたずらかと思ったのだが、
古参の社員達から、
20年前の黒猫のことを聞いたんですわ。
先日もライバルのジュエリー由希が、
怪盗Jにやられたばかりでしたからな」
「おまかせください!
黒猫の手口はよく知っています。
よくぞこの犬井の目が黒いうちに現れてくれた!
以前奴が活動していた頃は、
私は新米警官で力もなかったが今は違う。
必ず盗みを阻止し、
そしてこの手で黒猫を捕まえてみせますぞ!
日本警察の名にかけて」
警部は、
コーヒーテーブルの上に足をかけ、
応接室に飾られた現警視総監の写真に誓った。