キスしたのは最低野郎でした。
この美味しさ幸せ~!
私はご飯の時間が好きだ。どちらかと言うと寝る方が好きだ。…デブの危機。
そんな絶望的な未来を想像してからまた幸せに逆戻り。
天才美少女には無縁なのです。
余裕ぶっこいてると太りそうだったが私は知りません。朝食を食べ終わると朝の勉強時間に入る。時間は一時間程度。昨日の復習をして学校へ行くようにしている。
天才は忙しいんです。今日の授業で昨日の復習絶対やるからね。
ということで今日も朝の勉強時間に入る。シャーペンを紙に滑らせていると不意に琉輝君の顔が頭に浮かんだ。
なんなんだろ、結局あいつ木曜日私に告って家で料理ご馳走してその…き、キスして帰らせただけじゃ、ない。だけじゃないよ! なんなんですか二回もさせられたんですよ!? まあ今さら悔やんでも仕方無いと思うけどさ!
考えただけで腹が立ったのでシャーペンぶん投げてやりました。すっきり。
私は床に転がったシャーペンを拾って再び勉強に専念した。集中出来なかった。
「あーもう!」
勉強してるともう四日前の話だと言うのにイライラしてくる。何故今になってこんな気持ちが湧き上がってくるかは知らないがイライラして仕方が無かった。
「…走りに行こ」
幸い学校へ行く時間まで後一時間ある。気分転換としてジョギングに行くことにした。靴を履く時転びそうになったのは内緒だ。
取り敢えず近くの橋まで走ってこようかな。
玄関を押し開ける。冷たい風が私の顔に触れて通り過ぎていった。
「うわぁ、寒い」
やっぱりやめよ。
玄関をパタンと閉じた。私は早足で自室に向かう。階段を駆け上がってうちの可愛い猫ちゃんを道連れに部屋へこもった。
「あったか~」
のほほんと暖房で体を温める。
学校も暖房あればいいのに。
私の高校はどうしてかエアコンがない。
他の学校は普通に置いてあるのに対して私の高校はどうだ。寒くても暑くても温度は常温。自然の温度なのだ。良いことだなんて言うもんですか。エアコン持参したくてたまりません。私からエアコンの話を切り出せばあっさりオーケーが出そうだと思ったが来年にしたいと思っている。今年言えば先輩がなんと言うか分かったもんじゃない。
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