先生、ボクを飼ってよ
Episode.4
瑞貴side
心ここに在らず……って感じで、二学期を迎えた。
「瑞貴ちゃーん!」
教室に入ると、クラスメートの女子に呼ばれた。
ボクは修くんと風香ちゃんから逃げるように、その輪に入った。
露骨すぎたかな?
でも、正直に言うと、ボクと先生のことを知ってる、二人とはなるべくいたくなかった。
「瑞貴ちゃん、夏休みなにしてたー?」
「夏祭りに行ったくらいで、あとは家にいたよ」
「えー? 嘘だー」
嘘じゃないんだな、これが。
先生に拒絶されて、全部がどうでもよくなって。
そうなると、家から出ようって気にはならなかったんだよね。
「瑞貴、ちょっと来い」