さよなら、嘘つき君。


『あ、あった!私、B組だ!』

「えっ、もう見つけたの?早いよ~」

『こころは~』


先に名前を見つけたゆきちゃんは、私の名前を探し始める。


「『あ!』」


私と彼女の声が同時に重なった。

名前のありかを知った私は、ホッと胸をなで下ろす。そして、ゆきちゃんに笑顔を向けた。


「よかった!私もB組だよ~」


今にも泣き出しそうな声が出てしまった。



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