さよなら、嘘つき君。




その翌日だった。


『桜庭さんって、いる?』


放課後に、知らない女の子数人が私のクラスに顔を出した。しかも、私あてらしい。


「あ、あの。わたしです」


クラスメイトも私の顔を一気に見てきたので、私も恐る恐る名乗り出た。

女の子たちはいかにも怖そうなグループの子たちで、髪の毛を染めていたり制服を着崩していたりした。


――呼び出された先は女子トイレだった。



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