さよなら、嘘つき君。



『いいから、やめろって言ってんの。てか、朝比奈もあんたとは付き合ってないって言ってたけど。あんたのこと好きでもないって』


――え?何それ。


『じゃ、そういうことだから』


そう言い終わると、女の子tたちは女子トイレから出ていった。


――朝比奈君、私のこと好きじゃなかったの?昨日は付き合おうって言ってくれたのに、大事にするって言ってくれたのに。全部嘘だったってこと?


私はその場に座り込んでしまった。そして、ぽろぽろと涙がこぼれた。



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