さよなら、嘘つき君。



『こころ、あんた知らないの?!超有名なのに…』


ゆきちゃんのいう”成瀬 玲”が誰なのかわからない私。何で有名なのか、名前もわからなかった。


『行けばわかると思うよ』

「???」


頭の中はハテナでいっぱいだったけど、わからないまま教室へと行く階段を上り始めた。


『成瀬君B組だって!見に行こう~』
『私も同じクラスがよかった』
『玲君と同じクラスの人が、うらやましい!!』


周りから”成瀬玲”に関する言葉が多く聞こえてきた。ほとんど女の子の声だった。


< 5 / 78 >

この作品をシェア

pagetop