さよなら、嘘つき君。


リカちゃんは明らかに困った顔をした。そして周りの女の子たちも、俺の目を見ないように、顔を伏せている。


「俺、みんなと仲良くしたいけど、さっきみたいなことしたら、リカちゃんとも君たちとも、もう仲良くできないかも」

『さっきって?』

「とぼけんなよ、」

『え?れ、玲君?』

「つまり、こころちゃんのこといじめないでね。そしたら今までみたいに、君たちと遊んであげる」

『う、うん、、、わかった』


「じゃ」と言って、リカちゃんたちはその場を走り去った。思わず出てしまった悪い口調。今まで女の子みんなに優しくしてきた俺だったのに、少し悪い評価が出ちゃうかもな~。


――ま、いっか。


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