紅の瞳
時間稼ぎでもするか……
でも、話すにしても内容にもよるな。少しでも気に触ることをしたら周りの人に危害を加えかねない……
なら、人質じゃなくて仲間になったふりをすれば時間を稼ぐことが出来るはず
幸い強盗は全員顔を隠していて、入れ替わってもバレないだろう
俺は近くにいた背丈があまり変わらないやつに声をかけた。
「あのー。トイレ行きたいんですけど……」
「我慢出来ないのか」
「無理です!もう漏れそう……」
「!!・・・ついてこい」
今にも出そうという顔で懇願するとあっさりOKしてくれ、そいつはリーダー格に耳打ちしてトイレに連れていってくれた
銀行のトイレは強盗たちの場所からは死角になっていて見えない
トイレまで来ると俺はそいつをトイレに引っ張り護身用に持っていたスタンガンで叫ばれる前に気絶させた。