おばさんガール
三津代、38歳
なつめと別れてから、地図を頼りに30分ほど歩いた。
寂れた商店街の脇、クリーニング屋の横にもっと寂れたそのマンションはあった。
『メゾン高田』
あった。
三階建ての古びたマンション。
「203号室…ね」
マンション入り口脇の郵便受けには、何やら紙類がぎゅうぎゅうにつまっている。
三津代は無惨な郵便ポストを無視して、2階へ上がった。
すると「メゾン高田203号室」の前には見知らぬ女が立っていた。
女は、周囲を気にせず、ドアをガンガン叩いている。
かなり年配だったが、化粧と香水の匂いがプンプンするような、明らかに夜の女だった。
「雅子ちゃ~ん!
雅子ちゃん!!
ちょっと、いないの?!
大丈夫?
…死んでんじゃないかしら」
寂れた商店街の脇、クリーニング屋の横にもっと寂れたそのマンションはあった。
『メゾン高田』
あった。
三階建ての古びたマンション。
「203号室…ね」
マンション入り口脇の郵便受けには、何やら紙類がぎゅうぎゅうにつまっている。
三津代は無惨な郵便ポストを無視して、2階へ上がった。
すると「メゾン高田203号室」の前には見知らぬ女が立っていた。
女は、周囲を気にせず、ドアをガンガン叩いている。
かなり年配だったが、化粧と香水の匂いがプンプンするような、明らかに夜の女だった。
「雅子ちゃ~ん!
雅子ちゃん!!
ちょっと、いないの?!
大丈夫?
…死んでんじゃないかしら」