おばさんガール
ユミコとは、中学まで一緒だった。
クラスは離れてたけど、昼休みや放課後はほとんど一緒に過ごしていた。

地味な三津代と華やかなユミコが仲がいいのにクラスのコたちは不思議がっていたが、二人にとってはお互いが特別だったし、一緒に過ごすのは自然なことだった。

高校で二人は別々になった。

最初のころは、電話したり、手紙を出しあったりしていたが、二人ともそれぞれの高校生活に忙しく、だんだんと付き合いの回数が減ってしまった。


三津代は人見知りで、友達も少なかったから、よくユミコのことを思い出しては寂しい気持ちを胸にしまい込んでいた。

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