紳士的上司は愛を紡ぐ
───物心ついた時から、
私は安定志向だった。
小学生の頃から、宿題を友達に見せたり、誰かが陰口を言っていても聞こえないフリをして、争い事を客観視するのが楽だった。
"普通"が1番に決まってる。
そう思いながら、常に自分の安定性を優先して生きてきた。
しかし、ある時初めて
不安なものを手に入れたいと思った。
それが、アナウンサーという職業。
高校時代、放送部で青春を謳歌した私は、将来、アナウンサーになることを決意。
お昼の放送や、学校行事の司会等をしているうちに、「綺麗な声」と言ってもらえることが増え、アナウンスの大会に挑戦した。
高校1年生での結果が、県大会入賞。
それに伴い、高校野球の県大会で開会式の司会を務めたことが、アナウンサーを目指す契機となった。